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沈黙のパレード:近所のつながりが深い

東野圭吾のガリレオシリーズ 映画化第3作

天才物理学者 湯川が、大学時代の同期でもある刑事 草薙(北村一輝)と内海(柴咲コウ)と共に、事件に挑む。

歌手を目指す女子高生が失踪し、
数年後に白骨死体で発見された。
容疑者として浮かび上がったのは、過去の幼女殺害の罪で
逮捕されたが、完全黙秘をつらぬいたことで起訴することできなかった男と同一人物だった。
今回も容疑者は完全黙秘を続け、不起訴処分となり、女子高生が住んでいた町にやってくる。
両親を含めた住人達が彼を憎む中、事件が起きる。

亡くなった女子高生の両親と、その周りの住人のつながりがとにかく深い。
少なくとも、私はこれほど厚い関係を築けてないので、本筋とは別にいいなと思いました。

2022年製作、130分、日本



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ノンフィクション

ケイコ 目を澄ませて:ラストの表情、観方はそれぞれ

耳が聴こえない女性ボクサーの実話。

数々の賞を受賞しています。

正直、良さがあまり判らなかった。

練習の中でミット打ちの場面がある。スピードがすごい 岸井ゆきのさんに脱帽

試合後に対戦相手と外でばったり会った後の表情がなんとも言えない。悲しいのかうれしいのか?人によって解釈が違っていていいのでは。

あなたの感想を聞かせて欲しい。

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ノンフィクション

バイス

「ホワイトハウスを知りたい人、必見」

チェイニーは、酒癖が悪く大学を退学させられ、電気工事の仕事も首になる。婚約者に諭され、一念発起し、ホワイトハウスのインターンまでたどり着く。そこでラムズフェルドと出会ったことをきっかけに、権力獲得の道を上り詰めていく。

大統領に立候補できるチャンスを得たが、娘を守るために諦めるといった家族思い な面もあった。

その後、世界最大の石油掘削機の販売会社バリバートン社でCEOに就任し政界から離れるが、経験不足なブッシュ(息子)大統領から副大統領のオファーが入る。
従来、副大統領はお飾りだったが、実権を握ることを条件に申し出を受ける。

911同時多発テロをきっかけに、チェイニーはラムズフェルドと組み「イラクが大量破壊兵器を持っている」との嘘の情報を流し世論を操作し、イラク戦争を引き起こす。

ひとこと感想
あらすじを書いている内にホワイトハウスに対して吐き気が増してきました。
あのような人たちが操っている国の同盟国、実際は子分みたいなものですが、であることに危うさを感じます。。

2018年 アメリカ

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ノンフィクション

ブラック・クランズマン

1970年代のアメリカ コロラド州ロン(ジョン・デイビット・ワシントン)は黒人としてはじめて警察官に採用される。

資料室に配属になり、人種差別を受けながら、潜入捜査官を志望し、見習いを経て情報部に配属になる。

白人至上主義者団体KKKに電話をかけ、同僚のユダヤ人警察官 フリップ(アダム・ドライバー)と二人三脚で潜入する。ロンが電話連絡、フリップが実際に潜入するという二人で一役を演じるという前代未聞な方法をとった。二人の巧みな演技で幹部から信頼を得る中、団体が黒人集会の会場においてプラスチック爆弾を用い黒人を殺傷しようとする計画を知る。

ひとこと
潜入捜査といった特に危険な仕事を自分から志願しないと、黒人としては認めてもらえない。2017年に南部 バージニア州シャーロッツビルで極右集団とそれを抗議するグループの集団が衝突し、極右集会に参加していた白人男性が自動車で突入し、ヘザー・D・ハイヤーさんが死亡した事件があった。事件を捉えた映像と、その事件を受けて、トランプ大統領が極右集団を擁護するかのような発言をしたシーンが劇中で流れる。1970年代と現代で黒人差別の現実は変わっていないと感じた。

2018年公開 アメリカ映画 



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その他

トラフィック

麻薬の根本問題は需要にある

【あらすじ】

名門校の生徒までもが常習するほど、麻薬に汚染されているアメリカ。アメリカへの玄関口であるメキシコ ティフアナで、警察官バビエルは密輸者を逮捕するが、軍隊を使って麻薬組織を掃討しているサラザール将軍に、なぜか、横取りされる。
サラザール将軍は、バビエルの嗅覚を見込み協力を要請、バビエルは協力するようになる。

ワシントンでは、判事ロバートは麻薬撲滅担当大統領補佐官に抜擢されるが、仕事に没頭するあまり家庭を顧みることができず、娘キャロラインへの接し方が麻薬の需要を生んでいることにつながってしまっている。

ロバートとは新しい手段に出て、そうした中、サラザール将軍と共闘を約束するが、将軍は暗躍していたのだった。。

【ひとこと】

「麻薬戦争の根本原因のひとつは需要があることで、親が関心を向けないことが、
ティーンエイジャーが麻薬に手を染めることにつながっている。」と感じました。

2000年公開 アメリカ映画147分

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ノンフィクション 人文・思想 科学・テクノロジー

「博士と彼女のセオリー」       

「家族はビックバン」

スティーブン・ホーキングは、ケンブリッジにて物理学を専攻し、同じ大学で文学を専攻するジェーンと恋に落ちる。

スティーブンは研究室でメキメキと頭角を現すが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に冒され、医者からは余命2年と宣告されてしまう。
スティーブンとジェーンは結婚し、家族にも恵まれ、
スティーブンはブラックホールに関する理論で世界的に有名になる。
スティーブンと子供の世話で負担が増えるようになったことから、
気分転換をはかる為に、ジェーンは聖歌隊に入り、講師を務めるジョナサンと
知り合う。
ジョナサンは、妻を病気で亡くし子供がいなかったことから、生きがいを得る為に、ホーキング家を手助けすることを買って出た。そのおかげで、家族は穏やかな日々を過ごせるようになるが…

「家族の愛に支えられることで、難病の博士が、偉業を成し遂げた。」といった
ありきたりのストーリーではない。
「天才もただの男、男も女も気持ちは変わることがある。」
「結婚して家族を築くことができれば、それは宇宙創生に近い。」

原題:The Theory of Everything 2014年公開 イギリス


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ビジネス・経済 人文・思想

マイレージ・マイライフ

地に足をつけて身近な人を大切にする

あらすじ

ライアンは、リストラ請負会社の凄腕で、ファーストクラスで全米各地を飛び回り、初対面の相手に首切りを宣告し続けている。

「結婚や家族は人生の重荷」と考え、出張先で出会う女性と大人の関係を楽しんでおり、アレックスもその一人だった。スペックの高い女性ナタリーが入社し、自ら開発したリモートツールでリストラを宣告することで、出張を減らしコストダウンできることをライアンの上司に提案する。

ナタリーは研修の為ライアンの出張に同行する。
アレックスも交えたやり取りや、妹の結婚式での出来事を通してライアンの哲学は
揺らぎ、アレックスへの本当の気持ちに気づくが…

ひとこと
私も、ファーストクラスとは無縁ですが、出張のため、家族と離れている日が多いです。一緒にいるときは、妻や子供の話を以前よりもきちんと聴くようになりました。同じ語らいの瞬間は二度と来ないですから。「会って話すことで、相手の気持を和らげる。リモートツールにはこれができない。」

2009年公開 アメリカ映画 109分

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歴史

ブーリン家の姉妹

イギリスが、他のヨーロッパ諸国としっくりしない?歴史的背景がよく分かる。

16世紀のイングランド、国王ヘンリーは世継ぎに恵まれていなかった。

新興貴族のブーリン家は、王の世継ぎをアンとメアリーの姉妹に産ませることで、莫大な富と権力を得ようと画策する。

姉妹の確執が続く中、姉アンが王女を強引に排除しようとすることで、「ヨーロッパの王」とヘンリーとの関係が決定的に悪くなってしまい、

英国のヨーロッパにおける立ち位置は永久に変わることになる。

男子ではなく女子しか産むことができず、アン失意にくれるが、その後、イングランドの黄金期を築いたのは、

皆が待ち焦がれていた世継ぎではなかった。

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AMERICAN BEAUTY

ありのままの自分を受け入れる

レスターは42歳。広告代理店につとめ、妻キャロラインと高校生の娘ジェーンと一見幸せな

家庭を築いているが、仕事では行き詰まり、家族との関係は冷え切っていた。

ある日、レスターは、ジェーンのチアリーディングを見に行った時に、大人と少女の魅力を併せ持つ娘の友人アンジェラに一目惚れしてしまう。

レスターは、アンジェラに一目置いてもらう為に体を鍛え始め、彼女と一線を超えそうになるが、

アンジェラも本当の自分をひた隠し続けていた。

レスターは、自己を開放する一環で、ジェーンのボーイフレンド リッキーからドラックを買うようにもなる。

リッキーの父親フランクは厳格な軍人で、曲がったことを許せない雰囲気だが、人に知られたくない自分も認めたくない一面があった。

ありのままの自分を許せないフランクと、ありのままの自分を謳歌するレスターが交錯し全てが崩壊していく。

「本当の自分を認め好きになることが、周りの人を含めた幸せにつながる。」と頭では分かっていても、

なかなかできないのですが、「できなすぎないでいると、ちょっとしたきっかけで、取り返しのつかないことになってしまいかねない。」

と思いました。

ジェーンがアンジェラとの会話の中で「お父さんが自分にもう少し関心を持ってくれたらいいんだけど。」

とポツリと言うのですが、親子問題の大部分を指す一言です。

娘の男友達

隣人の父親は、表向きは厳格な軍人

息子が麻薬の売人をしていることが許せない

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Gravity

冒頭に宇宙空間での船外作業のシーンがあります。そこから観る地球がとにかく美しいです。CGを超えており、自分もそこに居るかのようです。

ライアン博士(サンドラブラック)が、緊張を強いられながら作業する中、マット(ジョージ・クルーニー)は、悠然と遊泳し、家族を話題にたわいもない話を続けます。

この雑談が無ければ、作業の緊張感がさらに増していたでしょう。現実の職場においても、たわいのない会話で場がなごむこと、ありますよね。

その時、ロシアが自国の人工衛星を破壊、連鎖的に発生した無数の破片が、作業中のNASAのシャトルに猛スピードで衝突します。

衝突で生まれた無数の破片が、時速8万キロの猛スピードで音もなしに向かってくるのは、とても怖いです。宇宙空間が真空で無音であることを実感できます。

衝突の衝撃でサラはシャトルから回転しながら遠くに吹き飛ばされます。重力のない空間では上下左右はありません。とても不安定です。日頃、私たちは、地面が下で空を上であることを当たり前としていますが、その感覚は、重力下限定のものであることを体感できます。

マットに頼れなくなってしまったしまった中、ライアンに次の衝突が迫ります。宇宙船のパラシュートのロープがとんでもなく絡まっているのを、サラは、ため息をつきながら「楽勝よ」とつぶやきながらほどきます。ややこしい仕事には、あまり深刻にならずに、これくらいの余裕気分で取り掛かりたいなと思いました。

奮闘が報われないことが続きますが、ライアンとマットの運命は…

2013年 91分 アメリカ

シャトル→issのソユーズ→中国宇宙センター  道のりは長い